2013年06月22日

ひなどり

ひなどり


暑い日差しの中を歩いていると、
まだ幼い、小さな小さなひなどりが、
アスファルトの上で、
ぺちゃんこになって、死んでいた。

気づかれることすらなく、
何度も何度も、車に押しつぶされた命。

カラカラに乾ききった体は、
まるで枯葉のように、あまりにも軽くて、
6月の湿った風にさえ、簡単に吹き飛ばされてしまいそうだった。


壊さぬよう、そっと包み取り、
足早に、家に連れ帰る。

雑然とした我が家の庭。
せめてもと、やわらかく土を掘り起こす。


羽ばたくことなく、終わった命。
それでも、この命は確かに生まれ、生きていた。

ざくろの花咲く下で、
ひなどりは今、静かに眠っている。



posted by ただゆめこ at 01:37| 絵と詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする