
ギリシア神話「エロスとプシュケ」の一場面から。
神のお告げによって、山の頂の宮殿に嫁入りをしたプシュケ。
「夫の姿を見てはいけない」という言いつけを守り、幸せに暮らしていましたが、
プシュケの暮らしぶりを妬んだ姉たちのささやきによって、
夫を疑う気持ちが、自分の心に芽生えてしまいます。
「姿を見せてくれないのは、夫が怪物だからなのかもしれない・・・」
プシュケは夫が寝静まるのを待つと、
その正体を確かめるべく、燭台を手に、暗がりへと覗きに行きます。
ところが、灯りに照らし出されたのは、
バラ色の頬。白いうなじに垂れる金色の巻き毛。
背中には、雪よりも白い、大きな翼・・・
それはそれは美しい、愛の神 エロスの姿でした・・・
このシーンは、物語の中盤あたりといったところでしょうか。
かなり部分的な説明で、すみません。