藍色の星たちへ

こころの詩を描く旅。

2017年10月

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子供のころ、お気に入りの首飾りがありました。
確か、お祭りの屋台で買ってもらった、おもちゃのネックレス。

金色のチェーンの先に、大きな十字架。
赤と透明のガラス玉がきれいに並んでいて、
子供心を、それはもう、キラキラとくすぐるのです。

わたしは毎日のように鏡に向かっては、
その十字架を、首ではなく、おでこのあたりにぶらさげ、
そんな自分を、うっとりと眺めていました。

当時、「1000年女王」というアニメがやっていて、
額を飾るあの赤い冠に、ものすごく憧れを抱いていたのであります・・・


そんなことをふと思い出し、描いた絵です。





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チョビの夢をみた。


見も知らぬ、どこかの地。

扉を開け、部屋に入ると、
等身大の、ずんぐりとしたチョビの人形が、窓辺に置いてある。

張り子人形のようだ。

ふてぶてしい眼差し。
味わい深い造形に、思わず笑みがこぼれる。


わたしは、それを抱きしめた。

「 あ!!!」

ふわふわの毛並み。やわらかくて、どっしりと、温かい。

生きている!
人形なんかじゃない。これは本当に、本物の、チョビだ!

「チョビ、チョビ・・・!! あぁ、やっと、抱きしめることができた・・・」


わたしは嬉しくてたまらなくて、
力いっぱい、チョビを ぎゅ~っと、抱きしめた。
強く強く、壊れそうなくらいに。



これは、夢の中の話。
けれど わたしは確かに、この腕で、チョビを抱きしめた。

チョビの温かな命を、わたしは決して、忘れない。








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家の大掃除に明け暮れています。
まだまだやるところ、いっぱいです。

写真は、だいぶ前にオーブン陶土で作った小さなこけしたち。
色を塗り直そうかと思っていたけど、
こうして並べてみると、それぞれに愛嬌があってかわいく思える。

やっぱりこれはこれで、このままにしておこう。






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