2018年06月26日 ほほえみさま ほほえみさまが、わらってる。 ここにいるよ、と わらってる。 だいじょうぶ。しんぱい しないで。 どこにも いったり しないから。 わかって いるから。なにも、かも。 しんじて ごらん。みえない けれど。 どんな ひとの こころにも、 かならず いるよ。きっと、いる。 ほほえみさまは あなたの なみだを ぜんぶ、ぜんぶ、しっている。
2018年06月12日 ギリシア神話「パンドラの箱」 パンドラは、神々が人類に送った最初の女性と言われています。 パンドラが持たされた箱(壺)には、何が入っていたのか。 そして、最後に残っていたのは何だったのか。 箱の中には、ありとあらゆる悪いもの「災厄」が入っていて、 蓋を開けてしまったパンドラによって、それが世界中に広まってしまうが、 「希望」だけは箱の中に残っていた・・・ というのが、一般的には多く知られているのかな? そうではなく、箱の中には、たくさんの幸福・善いものが入っていて、 開けてしまったために、みんな逃げて行ってしまうのだけども、 希望だけは残ってくれた・・・ なんていう説もあり、このお話の解釈は様々です。 ところで、もし、箱の中身が「災厄」であったのなら、 どうして「希望」が、そんなものたちと一緒に入っていたのか。 パンドラの箱について、ちょっと調べていたらば、 「希望」こそが苦しみの根源、つまりは「災厄」なのだ・・・ といった考え方があることを知り、思わずハッとさせられました。 なるほど・・・確かに。 希望があるからこそ、人は一縷の望みに賭け、もがき苦しむのかもしれません。 けれども、これをさらに言い換えるならば、 「希望」が照らし出す苦しみだからこそ、 人は、その困難を耐えられるのだ、とも言える。 光と影のような・・・そんなものなのかもしれないな。 なんて、思ったりなんかして。
2018年06月07日 ギリシア神話「エロスとプシュケ」 ギリシア神話「エロスとプシュケ」の一場面から。 神のお告げによって、山の頂の宮殿に嫁入りをしたプシュケ。 「夫の姿を見てはいけない」という言いつけを守り、幸せに暮らしていましたが、 プシュケの暮らしぶりを妬んだ姉たちのささやきによって、 夫を疑う気持ちが、自分の心に芽生えてしまいます。 「姿を見せてくれないのは、夫が怪物だからなのかもしれない・・・」 プシュケは夫が寝静まるのを待つと、 その正体を確かめるべく、燭台を手に、暗がりへと覗きに行きます。 ところが、灯りに照らし出されたのは、 バラ色の頬。白いうなじに垂れる金色の巻き毛。 背中には、雪よりも白い、大きな翼・・・ それはそれは美しい、愛の神 エロスの姿でした・・・ このシーンは、物語の中盤あたりといったところでしょうか。 かなり部分的な説明で、すみません。