テレビをつけ、座椅子にぼ~っと座っていたら、
フクロウの可愛い映像が流れ、なんとなく見ていました。
そしてそのあと、とある映画を、そのままなんとなく見ていました。
映画の中に出てくる建物やアンティークのインテリアがとても素敵で、
私の意識は、自然とそちらへ向かっていきました。
ロココ調のカーテン。ビロードのソファ。
壁の随所に飾られた油絵が、チラリチラリと目に映ります。
そのときです。
私の脳裏に、古びたフクロウの絵のイメージが、突如ボン!と湧き上がりました。
厚塗りの、ちょっと角ばったシュールな感じです。
どうやら直前に見たフクロウの映像と、映画のアンティークな重厚感が、
自分の頭の中でミックスされたらしく、
混ざり合って出てきたそのイメージが、あまりにも鮮明だったので、自分でもびっくりしました。
これは描いておかなきゃと思い、描いたのがこの絵。
言わずもがな、描きたかったものとは全く異なる出来栄えです。
色鉛筆で描いたもんで、ふんわりふわふわ。
重厚感とは程遠い、ぜんぜん真逆のものになってしまいました。
まあでも、「フクロウを描きたいのだ」という思いは留めておくことができたので、
これはこれでよしとします。