藍色の星たちへ

こころの詩を描く旅。

2019年04月

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姉のお友達の誕生日プレゼントに、彫りました。

手のひらでギュッと握れちゃうくらい、小さな小さな木彫りです。



家族以外に自分の木彫りをプレゼントするのは初めてだったので、
大丈夫かな~、やっぱりやめておこうかな~と、
長いこと一人モヤモヤ、臆病風と戦っていたのですが、
「やっぱり彫りたい!プレゼントしたい!」 と、一大決心。


実を言うと、最初に彫ったのは、先日の「太陽のお顔」の木彫りだったのですが、

いや~ いきなりコレもらったら びっくりするだろ~~っ!
と思わず自分にツッコミを入れ、プレゼント却下。

そこで次に彫ったのが、この桜の花の木彫り、というわけです。

ちょっとイビツな形をしていますが、私はそこが気に入っています。





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つるんと滑らかな、整った仕上がりの木彫りよりも、
私はゴツゴツとした、無骨な感じの木彫りが好き。

着色は、木の温もりが感じられるくらいに、さり気なく・・・。

できあがった木彫りを、いろんな角度から眺めては、
いいね~ いいね~ と、相変わらず一人で自画自賛してましたが、
「すごく喜んでたよ~!」と姉伝いに聞き、とても嬉しいです。

喜んでもらえて、よかったよかった!







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子供のころ、イソップ物語の『北風と太陽』がすごく好きでした。

子供心に、とんちの効いた話だな~と思いましたが、
私は話の内容そのものよりも、
「北風」と「太陽」に、妙にリアルな、
彫りの深いお顔が描かれているのが、たまらなく好きだったのです。


当時私が読んだ『北風と太陽』は、昭和ならではの絵柄といいますか、
「北風」も「太陽」も「旅人」も、みんな古代彫刻みたいな表情をしていて、とにかくシュール。

「北風」が口をとんがらせながら、
びゅぅぅぅ~っ!!と、風を吹くシーンを見ては、
毎回無性に、わくわくドキドキしたものです。


そんなわけで、なんとなく、「太陽」を彫ってみました。

次は、「北風」を彫ってみようかな。





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閉めきっていた窓を開け、久しぶりに庭を見下ろした瞬間、私は驚いた。

ハナニラがあちこちで、一斉に、花を咲かせている。


星型の小さな花たち。

まぶしいくらいに、キラキラ。キラキラ。

まるで、笑っているみたい。


いつから、咲いていたのだろう。

この美しさに気づかぬまま、私は闇ばかり、みつめていたのか。

ああ、なんて、もったいない。



「おいで! 早くしないと、行っちゃうよ」


春が、呼んでる。

そうか。そうだった。 春を、追いかけなくちゃ。

急げ。今なら、まだ間に合う。






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