鉛筆でなんとなく描いた絵が、思いのほか気に入ってしまうことが多々あって、
そんなとき、それをどうするか、私は迷います。
そのまま色を塗るか、もっと大きな紙に新たに描き直すか。
木彫りにするのもいいし、版画もいい……
う~ん。やっぱり粘土で立体にしようかな~
あれもこれもと選択肢が出てきて、なかなか判断がつかない。
自分の好きなようにすればいいだけなのに、
妙に、慎重になってしまうのです。
たいていの場合、「とりあえず、これはこれでいっか…」と、
保留状態が、長きにわたって続きます。
まさにこの絵もそうで、何もせず放置すること数年。
たまに見返しては、一人にんまりしていたのだけども、
この間、姪っ子の絵本作りで水彩を使った時に、
よし!塗ってみよう!と思い立ち、色をつけてみました。
うん。うん。
と、思わず自分に うなづく。
色塗って、よかった。
ちょっぴり、あったかい気持ちになれました。