
パンドラは、神々が人類に送った最初の女性と言われています。
パンドラが持たされた箱(壺)には、何が入っていたのか。
そして、最後に残っていたのは何だったのか。
箱の中には、ありとあらゆる悪いもの「災厄」が入っていて、
蓋を開けてしまったパンドラによって、それが世界中に広まってしまうが、
「希望」だけは箱の中に残っていた・・・
というのが、一般的には多く知られているのかな?
そうではなく、箱の中には、たくさんの幸福・善いものが入っていて、
開けてしまったために、みんな逃げて行ってしまうのだけども、
希望だけは残ってくれた・・・
なんていう説もあり、このお話の解釈は様々です。
ところで、もし、箱の中身が「災厄」であったのなら、
どうして「希望」が、そんなものたちと一緒に入っていたのか。
パンドラの箱について、ちょっと調べていたらば、
「希望」こそが苦しみの根源、つまりは「災厄」なのだ・・・
といった考え方があることを知り、思わずハッとさせられました。
なるほど・・・確かに。
希望があるからこそ、人は一縷の望みに賭け、もがき苦しむのかもしれません。
けれども、これをさらに言い換えるならば、
「希望」が照らし出す苦しみだからこそ、
人は、その困難を耐えられるのだ、とも言える。
光と影のような・・・そんなものなのかもしれないな。
なんて、思ったりなんかして。